自作Mシャーシ(FF, S寸)

製作開始!自作Mシャーシ(FF,S寸):その5

実はステアリングワイパーはMシャーシ純正品を使う予定だったが,設計変更により,
自作ワイパーを使うことになった.
というより,設計にミスがあったことに気付かないでカーボン板に穴あけをしたため,自作ワイパーで設計ミスを吸収することにしたのだ.

ワイパーは厚さ3mmのアルミ板を切り出して製作した.回転の中心は直径4.5mmのバカ穴だ.
これははじめ直径3mmの穴をあけ,直径4mmのドリルで広げ,最後に直径4.5mmのドリル+切削油で広げることで,見た目にもピカピカに仕上がる.また,直径4.5mmのドリルを用いると,ちょうど直径4.6mm程度の穴が開くため,タミヤの4.6mmフランジがぴったりと収まる.

170108ステアワイパー00

ボールベアリングを用いない構造のため,軸方向のガタを取ることで,ワイパー全体のガタをなくす.
下の写真では,取り付ける部品を上から順に並べている.
特フランジパイプに対して,内径5mmのシム,M4用ワッシャー(ちょうど内径4.7mm程度)M3用外径10mmワッシャーを用いて,ワイパーとフランジのガタをなくす.
170108ステアワイパー01

組んでみるとこんな感じ.モリブデングリスで潤滑している.動きはボールベアリングに比べれば渋いけど,高速運動するところでもないし,個人的には問題ないと思っている.
170104ステアワイパー00

シャーシに組んでみるとこんな感じ.本当にぎりぎりの設計.めいいっぱい舵を切って,ギリギリほかの部品に干渉しないくらい,という綱渡り.
170108ステアワイパー02
170108ステアワイパー03

気になる動きは…とくに問題なくスムーズ.また,ガタはほとんどない.
このやり方…結構設計の自由度が広がるので,設計の可能性が飛躍的に広がると思う.
170108ステアワイパー04


製作開始!自作Mシャーシ(FF,S寸):その4

穴あけが終わったらカーボン板やアルミ板から部品を切り出す.バンドソーがあって本当に便利.
切り出した部品を並べてみた.まだ方眼紙が貼ってあるので白く見える.
下側は左から順に,
・バンパーマウント(上)
・バンパーマウント(下)
・アルミシャーシガード
・メインシャーシ(フロント)
・メインシャーシ
上側は左から順に
・アルミモータプレート(左側)
・アルミメインシャーシガード
・ステアワイパー
・ロアデッキ群
・リアダンパーステー
…といった具合だ.
170104FF03MS切り出し00

寸法や穴あけ位置,精度に問題が内容なら方眼紙をはがす.
クッションフロア用の両面テープなので,はがすときはとてもきれいにはがれる.
170104FF03MS切り出し01

メインシャーシを仮組してみる.穴あけ用の型に合わせてすべてのねじ穴が開いているため,
ぴったりと合う.
170104FF03MS仮組00

シャーシ前側をしたから見るとこんな感じ.
FF03のギヤケースをそのまま使うので,ちょうどモータが2mm上側に搭載される.
また,メインシャーシ,シャーシ前端はそれぞれアルミ板,アルミアングルでガードされる.これがとても重要.
170104FF03MS仮組01

下から見るとこんな感じ.メインシャーシのシャーシガードはM2ねじ4本で固定されている.
シャーシ前端のガードにはメネジが切ってあり,M3ねじ3本で固定される.
170104FF03MS仮組02

アッパーデッキやモータプレート等を仮組するとこんな感じ.らしくなってきた!
170104FF03MS仮組03





製作開始!自作Mシャーシ(FF,S寸):その3

ギヤケース等の主要な部品を固定するための,穴位置決め用の型が出来たら,全部品を固定するための型を作成する.自作FF車は完全左右対称のメインシャーシとなるため,基本的に片側のみの下穴あけでよい.
161218FF03型_片側

片側分に全穴をあけたら,ベース型(上図の青い板)を反転させて反対側も穴あけする.
161218FF03型_両側00

穴あけが終わったら,片側用の型を外す.
161218FF03型_両側01

この,左右両側の下穴が開いた型を用いて,主要な部品が無理なく固定できるか,最終確認を行う.
ここでは,ギヤケースとインボードサスマウントの取り付け可否を確認した.

161218FF03型_穴位置確認00
161218FF03型_穴位置確認01

取り付けが問題なさそうなら,型から方眼紙を剥がす.
161218FF03型_完成

これで型製作はほぼおしまい.なお,例えばダンパーステーのような部品も左右対称であるため,そうした部品は専用の型を作るが,基本的にステー固定用の穴以外(つまり,ダンパー固定用の穴)は,左右片側しか開けない.

型が出来たら,カーボン板に方眼紙を貼り,シャーシを罫書く.161218FF03メインシャシ罫書

罫書が終わったら,型をシャーシにあてがい,罫書いた穴位置が型とずれてないかを確認する.ずれてなければ,型をシャーシにクリップで固定して,シャーシセンターを決める穴2つを先にあける.センター穴が開いたら,カーボン板と型をねじ止めして,下図のように型に従って無心で穴をあける.

161218FF03メインシャシ穴あけ

なお,カーボンへの加工作業時は細かい粉塵が出るので,マスクが必須となる.家庭用のマスクの場合は,マスク内側に折りたたんだティッシュを詰めて,隙間を埋めるとよい.

ここまでの作業でシャーシの出来の大半が決まってしまう.図面を何度も確認しながら,慎重に慎重に作業する.

製作開始!自作Mシャーシ(FF,S寸):その2

設計・構想に半年以上を費やした自作Mシャーシ(4WD,FF)だが,ようやく製作に着手した.
主な設備はバンドソーとテーブルボール盤という,最低限の組み合わせだ.

161217設備


まずはシャーシへの穴あけ用のポリカ型を作る.ギヤケースなどは,この穴位置がずれるとそもそも取り付けが出来なくなるので,実は一番神経を使う.

まず,ポリカ板に方眼紙を貼り付け,方眼紙上に罫書を行う.このとき,貼り付け用の両面テープは,クッションフロア用のテープを使う.これがきちんと貼れて,綺麗に剝がせるのでとっても良い.
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まずは,ギヤケース固定用の穴位置を決める.ギヤケースに限らず,シャーシセンターから左右対称に開ける穴は,シャーシセンターを決める中心穴から見た片側のみ開ける.こうすることで,穴位置が微妙にずれることがあっても,左右対称だけは死守される.ただし,穴あけ位置が片側でずれると,両側に対しては2倍,精度が悪化する.

161217FF03ギヤケース位置決め_片面


また,穴をあけるときは,必ずポリカ下穴捨て板をあてがって開ける.こうすることで,ドリルのずれ,ぶれをほぼキャンセルできる.かつ,下穴と方眼紙の升目を綺麗に合わせることで,かなりの精度で穴あけできる.

161217下穴

片側の位置決め穴の型が出来たら,反転させて左右対称になるよう別の板に穴をあけ,部品を固定してみる.今回は予算の都合上で,余っていたABS板に穴をあけなおして,ギヤケースを固定してみた.無理なく固定できるなら完成.固定できないなら,作り直し.ちなみに,ギヤケース固定用の型は3回作り直した…
161217FF03ギヤケース位置決め_両側

ギヤケース用の型が出来たら,同じ要領でサスマウント用の型も作成する.といっても,セパレートタイプのさすマウントを用いるので,基本的には,サスマウントを綺麗に固定できる型があればそれでよい.今回は去年作成した自作Mシャーシ(FF,M寸)の型を流用した.

とにかく,型作りがイマイチだと,先の工程での挽回は不可能なので,この作業には手間暇を惜しまないようにするのが絶対条件だ.

製作開始!自作Mシャーシ(FF,S寸):その1

FFシャーシも4WDシャーシも設計が終わり,設備導入も進んだので,
いよいよ製作に取り掛かる.
久しぶりの製作だが,FF車は去年製作した実績があるので,
まずはFF車から着手することにした.
製作の流れは、大まかには下記三工程だ。

①部品穴あけ用のポリカ製型作成

②ポリカ製型の穴あけ位置精度が合格なら(例えばギヤケースがちゃんと組める)、部品作成

③部品ができたら組み付け

もちろん、各工程ごとにコツがある。今は製作するのに大半の時間を割いているので、
すぐにブログに書きだすことはできないが、ぼちぼち報告したい。
来年4月までには、4WD車まで製作し終えたいものだ。
ギャラリー
  • 【製作④、完成】自作Mシャーシ・L寸
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  • 【製作③】自作Mシャーシ・L寸
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