2016年12月

自作Mシャーシ(4WD)製作記⑦

製作期間の短縮と材料となるカーボン板の節約のため,FF車と4WD車を同時製作することにした.

構想から半年以上たった4WD車も,ついに製作に着手!まずはポリカ型の製作からだ.
カーボン板に施す穴あけ加工の下穴となる型を,ポリカ板で作成する.具体的にはポリカ板に方眼紙を貼り付け,図面に従って穴あけ位置を罫書き,穴あけをする.
詳細な作成手順は製作開始!自作Mシャーシ(FF,S寸):その2製作開始!自作Mシャーシ(FF,S寸):その3を参照されたい.

161224TA05ver2型

型が出来たら,部品の固定が可能な精度かを確認する.4WD車の場合,プーリーマウント,サスマウント,ギヤケースが取り付けられるかとなる.とくにプーリーマウントはアッパーデッキ取り付け台を兼ねるため,アッパーデッキにあける穴とプーリーマウントのねじ穴の位置の精度が出ているか,ポリカの捨て板で確認した.

161224TA05ver2穴位置確認

型の製作に成功したら,カーボン板に全部品を罫書く.今回は厚さ2.5mm板を2枚,厚さ2mm板を1枚用意して,FF車と4WD車の部品をすべて罫書いた.内容はメインシャーシ,アッパーデッキ,ダンパーステー,バッテリーホルダーである.
また,シャーシの輪郭線は赤ボールペンで重ね書きし,カーボン板切り出し時の黒い粉が大量に出ても線が見やすいようにする.

161225全部品罫書完了

なお,カーボン板はABCホビーのカーボン板を好んで使用している.サイズが手ごろで個人的にお勧めだが,基本何を使用してもよいと思う.ABC-71047/CFRP板 2.0×100×330mm
ABC-71047/CFRP板 2.0×100×330mmABCホビー(ABC HOBBY)/71048/CFRP 2.5t×100mm×330mm
ABCホビー(ABC HOBBY)/71048/CFRP 2.5t×100mm×330mm

製作開始!自作Mシャーシ(FF,S寸):その3

ギヤケース等の主要な部品を固定するための,穴位置決め用の型が出来たら,全部品を固定するための型を作成する.自作FF車は完全左右対称のメインシャーシとなるため,基本的に片側のみの下穴あけでよい.
161218FF03型_片側

片側分に全穴をあけたら,ベース型(上図の青い板)を反転させて反対側も穴あけする.
161218FF03型_両側00

穴あけが終わったら,片側用の型を外す.
161218FF03型_両側01

この,左右両側の下穴が開いた型を用いて,主要な部品が無理なく固定できるか,最終確認を行う.
ここでは,ギヤケースとインボードサスマウントの取り付け可否を確認した.

161218FF03型_穴位置確認00
161218FF03型_穴位置確認01

取り付けが問題なさそうなら,型から方眼紙を剥がす.
161218FF03型_完成

これで型製作はほぼおしまい.なお,例えばダンパーステーのような部品も左右対称であるため,そうした部品は専用の型を作るが,基本的にステー固定用の穴以外(つまり,ダンパー固定用の穴)は,左右片側しか開けない.

型が出来たら,カーボン板に方眼紙を貼り,シャーシを罫書く.161218FF03メインシャシ罫書

罫書が終わったら,型をシャーシにあてがい,罫書いた穴位置が型とずれてないかを確認する.ずれてなければ,型をシャーシにクリップで固定して,シャーシセンターを決める穴2つを先にあける.センター穴が開いたら,カーボン板と型をねじ止めして,下図のように型に従って無心で穴をあける.

161218FF03メインシャシ穴あけ

なお,カーボンへの加工作業時は細かい粉塵が出るので,マスクが必須となる.家庭用のマスクの場合は,マスク内側に折りたたんだティッシュを詰めて,隙間を埋めるとよい.

ここまでの作業でシャーシの出来の大半が決まってしまう.図面を何度も確認しながら,慎重に慎重に作業する.

製作開始!自作Mシャーシ(FF,S寸):その2

設計・構想に半年以上を費やした自作Mシャーシ(4WD,FF)だが,ようやく製作に着手した.
主な設備はバンドソーとテーブルボール盤という,最低限の組み合わせだ.

161217設備


まずはシャーシへの穴あけ用のポリカ型を作る.ギヤケースなどは,この穴位置がずれるとそもそも取り付けが出来なくなるので,実は一番神経を使う.

まず,ポリカ板に方眼紙を貼り付け,方眼紙上に罫書を行う.このとき,貼り付け用の両面テープは,クッションフロア用のテープを使う.これがきちんと貼れて,綺麗に剝がせるのでとっても良い.
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まずは,ギヤケース固定用の穴位置を決める.ギヤケースに限らず,シャーシセンターから左右対称に開ける穴は,シャーシセンターを決める中心穴から見た片側のみ開ける.こうすることで,穴位置が微妙にずれることがあっても,左右対称だけは死守される.ただし,穴あけ位置が片側でずれると,両側に対しては2倍,精度が悪化する.

161217FF03ギヤケース位置決め_片面


また,穴をあけるときは,必ずポリカ下穴捨て板をあてがって開ける.こうすることで,ドリルのずれ,ぶれをほぼキャンセルできる.かつ,下穴と方眼紙の升目を綺麗に合わせることで,かなりの精度で穴あけできる.

161217下穴

片側の位置決め穴の型が出来たら,反転させて左右対称になるよう別の板に穴をあけ,部品を固定してみる.今回は予算の都合上で,余っていたABS板に穴をあけなおして,ギヤケースを固定してみた.無理なく固定できるなら完成.固定できないなら,作り直し.ちなみに,ギヤケース固定用の型は3回作り直した…
161217FF03ギヤケース位置決め_両側

ギヤケース用の型が出来たら,同じ要領でサスマウント用の型も作成する.といっても,セパレートタイプのさすマウントを用いるので,基本的には,サスマウントを綺麗に固定できる型があればそれでよい.今回は去年作成した自作Mシャーシ(FF,M寸)の型を流用した.

とにかく,型作りがイマイチだと,先の工程での挽回は不可能なので,この作業には手間暇を惜しまないようにするのが絶対条件だ.

製作開始!自作Mシャーシ(FF,S寸):その1

FFシャーシも4WDシャーシも設計が終わり,設備導入も進んだので,
いよいよ製作に取り掛かる.
久しぶりの製作だが,FF車は去年製作した実績があるので,
まずはFF車から着手することにした.
製作の流れは、大まかには下記三工程だ。

①部品穴あけ用のポリカ製型作成

②ポリカ製型の穴あけ位置精度が合格なら(例えばギヤケースがちゃんと組める)、部品作成

③部品ができたら組み付け

もちろん、各工程ごとにコツがある。今は製作するのに大半の時間を割いているので、
すぐにブログに書きだすことはできないが、ぼちぼち報告したい。
来年4月までには、4WD車まで製作し終えたいものだ。
ギャラリー
  • 【製作③】自作Mシャーシ・L寸
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